昨今、サーバー機器の更改を検討する情シス担当者から、「見積もりを取ったら想定予算を大幅に超えてしまった」「これでは稟議を通せない」といった声が多く聞かれるようになりました。
こうした事態は、円安や半導体不足、世界的なインフレなどを背景とした、サーバー機器本体や周辺部材の急激な価格高騰によって引き起こされています。予算内に収めるために無理なスペックダウンを行えば、将来の業務要件を満たせないリスクが生じます。一方で、更改を先送りして現行機をメーカー保守が切れた状態で使い続けることは、システム停止の危険と隣り合わせです。
本ページでは、サーバーやHDD・メモリ等の価格高騰がもたらす影響と、予算を超過して身動きが取れないときの現実的な解決策である「第三者保守」を用いた延命アプローチについて詳しく解説します。
まずは、現在のITインフラ調達において、価格高騰がどのような形で現場に影響を与えているのかを整理します。
為替変動や原材料費の上昇などの影響を受け、サーバー本体の価格は数年前と比較して目に見えて上昇しています。さらに深刻なのは、HDD(ハードディスクドライブ)やSSD、メモリといった周辺部材の価格も高騰している点です。とくにAI需要の拡大に伴う大容量ストレージや高性能メモリの需要逼迫は、一般的な業務サーバーの調達コスト全体を大きく押し上げる要因となっています。
価格変動が激しいため、ベンダーから提示される見積もりの有効期限が以前よりも短く設定される傾向にあります。稟議を通すために社内調整をしている間に価格が改定され、再見積もりが必要になるケースも珍しくありません。また、価格高騰だけでなく部材不足による納期遅延も併発しており、「予算に合わない上に、いつ届くかも分からない」という二重の困難に直面している企業も多いのが実情です。
当初の予算計画と実際の見積もり額に大きなギャップが生じた場合、企業は厳しい選択を迫られることになります。
予算を大幅に超過した場合、最も起こりやすいのが計画の一時凍結です。次年度の予算獲得までリプレイスを見送るという判断ですが、ここで問題となるのが現行機の「メーカー保守期間」です。リプレイスを延期した期間中に保守サポート(EOSL)が終了してしまえば、万が一の障害時にメーカーの支援を受けられず、長期間の業務停止を招くおそれがあります。
決められた予算内に何とか収めるために、当初想定していたCPUやメモリ、ストレージの要件を妥協してワンランク下の機器を購入するケースです。しかし、将来的なデータ増加やシステムの拡張性を加味せずにスペックを削ってしまうと、導入後数年でリソース不足に陥り、かえって追加投資が必要になるなど、中長期的なIT戦略に悪影響を及ぼす可能性があります。
「予算がないから」と焦って不完全なリプレイスを強行することは、企業にとって様々なリスクを伴います。
コストダウンを優先して構成を絞り込むと、日常業務の処理速度が低下したり、同時アクセス数に耐えきれなくなったりする懸念があります。システムのレスポンス低下は、現場部門の業務効率を直接的に引き下げる要因となり、結果的にIT投資の効果を薄れさせてしまいます。
昨今は「オンプレミスからクラウドへの移行」を将来的に見据えている企業も多く存在します。しかし、目前の保守切れ対応のために、予算をすり減らしてオンプレミス機器を無理やり買い替えてしまうと、次のシステムライフサイクル(およそ5年〜7年)が終わるまでクラウド化を推進しづらくなり、本来目指すべきDXやIT戦略の足かせとなるおそれがあります。
「予算オーバーで十分なスペックの機器が買えない」「クラウドへの移行計画を立てる時間が欲しい」。このような状況下で有効な選択肢となるのが、既存システムを無理にリプレイスするのではなく、現状維持しながら様子を見る「延命」というアプローチです。
第三者保守とは、メーカー以外の独立した保守専門企業が、現行システムの保守・修理を引き継ぐサービスです。最大の利点は、メーカーの公式サポート(EOSL)が終了した機器であっても、対象パーツが流通している限り保守を継続できる点にあります。
第三者保守を活用することで、無保守稼働のリスクを排除しながら、既存サーバーの寿命を数年間延ばすことができます。この「時間を買う」アプローチにより、価格高騰が落ち着くタイミングを待ったり、次年度以降に十分な予算を確保してから理想的なスペックでのリプレイスを実行したりと、選択肢 of 幅が大きく広がります。
第三者保守は、新品の機器を購入するコストと比較して安価に抑えやすいという特徴があります。更改のための多額の初期投資を回避し、浮いた予算やリソースをクラウド化の検証や、他の戦略的なIT投資へ振り向けることも可能です。単なる延命措置ではなく、次世代インフラへのスムーズな橋渡しとしても機能します。
第三者保守は強力な選択肢ですが、すべてのシステムに適合するわけではありません。導入を検討すべき状況と、そうでない状況を整理します。
為替相場の変動や半導体市場の動向に左右されるため、正確な予測は困難です。中東情勢などの地政学リスクやAI向け需要の継続を考慮すると、短期間で大幅に価格が下落し、かつての水準に戻ることを期待してただ待つのは、事業継続 of 観点からリスクが高いと言えます。
多くの場合、新たなハードウェアを調達するよりも当面のコスト負担を抑えやすくなります。また、メーカーの延長保守サービスと比較しても、第三者保守の方が柔軟な契約(年単位や短期など)が可能であり、全体的な保守費用の最適化につながりやすい傾向があります。
サーバーやHDD、メモリなどの価格高騰は、ITインフラの更改を検討する企業にとって深刻な課題です。予算をオーバーした見積もりを前に、無理なスペックダウンを行ったり、無保守のまま稼働を続けたりすることは、パフォーマンスの低下やシステム停止といった大きな事業リスクを招きます。
このような「更改予算が合わない」という課題に対する有効な解決策が、第三者保守によるシステムの延命です。第三者保守を活用することで、メーカー保守終了後も既存環境を安全に維持し、次期予算の確保やクラウド移行へ向けた準備期間という「時間」を稼ぐことができます。
価格高騰の波が落ち着くのをただ待つのではなく、自社のIT戦略を妥協せずに推進するために、積極的なリスク対策として第三者保守の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
全国に対応する第三者保守会社の中で、保守の種類が2種類以上あり、パーツのストックが10,000点以上の会社を選定。その中でも「障害時のスピード」「実績」「品質」というポイントで、おすすめの3社ピックアップしました。

引用元:ブレイヴコンピュータ公式HP
https://www.brave-com.jp/

引用元:データライブ公式HP
https://www.datalive.co.jp/

引用元:ネットワンネクスト公式HP
https://www.netone-next.co.jp/service/maintenance/
【選定条件】
2024年2月29日時点、Googleで「第三者保守サービス」と検索して表示された公式HPのうち、第三者保守サービスを行っている25社を調査。「全国対応」「パーツ備蓄量が10,000点以上」「保守の種別が2種類以上」の会社のうち、以下の理由から3社を選定しました。
さらに、以下の理由から3社を選定しました。
ブレイヴコンピュータ:全国の主要都市にある拠点に、顧客の専用保守パーツをストックし、最速オンサイト保守時間を実現
データライブ:第三者保守の対応実績が最も多い
ネットワンネクスト:ハイエンド機器や大型設備機器の第三者保守に加えて、再生品の販売(ECサイト)やレンタルなど網羅的にサービスを提供
※最速2時間の対象:東京23区、平日8時から20時。対象機器:富士通PRIMERGY/ETERNUS