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ハードウェア保守とは?

この記事では、ハードウェア保守の種類や費用、選び方について詳しく解説していきます。

ハードウェア保守とは?

ハードウェア保守とは、サーバーやネットワーク機器、ストレージ、PC、プリンターなどの物理的なIT機器を維持管理し、安定稼働を確保するための対応を指します。故障時の修理や定期点検、部品交換、障害対応、ファームウェアの更新などが含まれます。

企業や組織にとって、IT機器のトラブルは業務の生産性を低下させる大きな要因です。適切なハードウェア保守を行うことで、システムの信頼性を向上させ、ダウンタイムを最小限に抑えることが可能です。

ハードウェア保守の必要性

ハードウェア保守の必要性について4つの点から解説します。

システムの安定稼働を確保

企業の業務を支えるIT機器は、日々の業務運用に欠かせません。ハードウェア保守を適切に行うことで、機器の故障による業務停止を防ぎ、安定したシステム運用が可能になります。

ダウンタイムの最小化

ハードウェアの故障が発生すると修理や交換に時間がかかり、その間業務に支障が出る可能性があります。保守契約を結んでおけば、迅速な対応が可能となり、ダウンタイムを短く抑えられます。

コスト削減と予測可能性の向上

定期的なメンテナンスを行うことで、突発的な故障や機器の劣化を防ぎ、長期的なコスト削減が可能になります。また、保守費用を固定費として計上できるため、予算の管理がしやすくなります。

データ損失のリスク回避

多くの企業が重要なデータをサーバーやストレージに保管しているため、ハードウェアの故障によるデータ損失は致命的です。定期的なメンテナンスやバックアップの実施により、データ消失のリスクを低減できます。

ハードウェア保守の種類

ハードウェア保守にはさまざまな形態が存在しているため、ここでは代表的な三つの保守形態について詳しく解説します。

オンサイト保守(訪問修理)

オンサイト保守は、ハードウェアに障害が発生した際に、技術者が直接現地に訪問し、修理や部品交換を行う保守形態を指します。

メリット

オンサイト保守の最大の利点は、ダウンタイムを最小限に抑えられる点にあります。技術者が現地で直接修理を行うため、故障発生から復旧までの時間が短縮され、業務への影響が軽減されます。現場の状況に応じた柔軟な対応が可能なため、ハードウェアの物理的な配置や環境を考慮した最適な修理が実施できるでしょう。

また、専門の技術者による診断がその場で行われるため、トラブルの原因究明がスムーズに進むという利点もあります。

デメリット

技術者が現場に派遣されるため、交通費や出張費が発生し、通常の修理対応よりも料金が割高になる傾向があります。また、対応エリアや技術者のスケジュールによっては、即時対応が難しい場合もあり、地域によっては対応までの時間が長くなる可能性があるでしょう。

契約によっては、特定の時間帯や休日の対応が制限されることもあるため、契約内容をよく確認する必要があります。

センドバック保守(引取修理)

センドバック保守は、故障したハードウェアをメーカーや保守業者に送り、修理後に返送してもらう方式の保守形態です。

メリット

センドバック保守の最大の利点は、オンサイト保守に比べてコストが低いことです。技術者の出張費が不要であるため、企業の負担を軽減できます。また、メーカーや専門業者が修理を担当するため、純正部品を使用した修理が可能であり、品質の高い対応が期待できます。

全国どこからでも対応を受けられるため、遠隔地の企業でも利用しやすいというメリットがあります。

デメリット

センドバック保守には、修理に時間がかかるというデメリットがあります。故障した機器を発送し、修理が完了して戻ってくるまでの間、業務に支障が出る可能性があります。特に、代替機の手配がない場合は、修理期間中に業務が滞るリスクがあるため、事前に対応策を検討しておく必要があります。また、輸送中のトラブルや紛失のリスクもあるため、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

スポット保守(都度対応)

スポット保守は、契約を結ばずに、機器の故障が発生した際にその都度修理を依頼する方式です。

メリット

スポット保守の大きな利点は、月額費用が発生しない点にあります。契約型の保守サービスと異なり、保守が不要な期間の支出を抑えることができるため、企業のコスト負担を軽減できます。また、柔軟に対応できるため、必要なときにのみ専門の技術者を呼ぶことが可能であり、特定の機器に対して選択的に適用することができます。特に、耐用年数が長く、故障頻度が低い機器には有効な選択肢となるでしょう。

デメリット

スポット保守の欠点として、修理費用が割高になる可能性があります。契約を結んでいないため、通常の保守契約よりも一回の修理費用が高くなる傾向にあり、突発的な故障が頻発する場合は、結果的にコストが増加する可能性も。また、保守対応の優先順位が低くなるため、契約型の保守サービスを利用している企業に比べて、修理対応までの時間が長くなることが考えられます。

ハードウェア保守サービスの選び方

ハードウェア保守は、企業のITシステムを安定的に運用する上で欠かせません。しかし、適切な保守サービスを選ばなければ、コストが増加したり、必要なときに十分なサポートを受けられなかったりする可能性があります。

ここでは、ハードウェア保守を選ぶ際に考慮すべきポイントを紹介します。

保守対象の機器を確認する

保守の対象となる機器を明確にすることが必要です。企業で使用するIT機器には、サーバーやネットワーク機器、ストレージ、PCなどさまざまな種類がありますが、それぞれの重要度や利用頻度に応じて適切な保守サービスを選択が大切です。

例えば、基幹システムを支えるサーバーやストレージは業務継続に不可欠なため、迅速な対応が可能な保守プランを選ぶべきです。一方で、補助的な機器や交換が容易なデバイスについては、コストを抑えたスポット保守やセンドバック保守の活用も検討できます。

保守対応スピードを確認する

保守対応のスピードが自社の業務に適しているかを確認しましょう。ハードウェアの障害が発生した際に、どれくらいの時間で修理や交換が可能かは、業務の継続性を左右する要素となります。

例えば、24時間365日体制のサポートを提供する保守サービスでは、障害発生後すぐに対応が行われ、ダウンタイムを最小限に抑えることができます。一方で、対応時間が限られている場合や、修理までに数日かかる場合は、その間の業務への影響を考慮し、代替機の手配などを検討する必要があります。

顧客対応や生産ラインの管理など、リアルタイム性が求められる業務では、迅速な対応が可能な保守プランを選択できる必要あるのです。

コストとのバランスを考慮する

保守費用とサービス内容のバランスを考慮することが大切です。高品質な保守サービスを受けるためには、それなりのコストがかかりますが、すべての機器に最高レベルのサポートを適用すると、予算を大きく超えてしまう可能性があります。そのため、業務上の重要度が高い機器には手厚い保守サービスを導入し、それ以外の機器にはコストを抑えた保守プランを選択することが合理的です。

また、メーカーの保守契約が終了した機器に対しては、第三者保守を活用することで、費用を抑えながら適切なサポートを受けることが可能です。自社の予算と業務への影響を総合的に考え、最適なコスト配分を検討することが求められます。

まとめ

ハードウェア保守は、ITシステムの安定稼働を確保し、業務への影響を抑えるために欠かせない要素です。保守にはオンサイト保守、センドバック保守、スポット保守、第三者保守などさまざまな種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。

自社の業務形態や予算、必要なサポートレベルを考慮し、最適なハードウェア保守の方法を選択しましょう。

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